起点日本橋→板橋宿(一/六十九)

サンティアゴ巡礼以来歩く旅に魅せられて、立春を機に(?)、とりあえず中山道はじめました。
東海道よりは何か残っているかなあ、と思ったので。とはいえ、あまり期待はしていなかったんですよ。

下調べをしても、このへんに何があった、でも今は何も残っていない、なんてのばかり。よくて碑があるくらい。高度成長期というのは、古い=ボロい とされていろいろなものが惜しげもなく壊されたのでしょうね。特に都内などは、宝探しのようにあるかないかの何らかの名残りを探して歩こう、と出かけました。

ところがところが、期待以上のものがありました。特に巣鴨からの旧中山道は、地蔵通り商店街に始まり、板橋までなかなかに活気のある商店街が途絶えずにまっすぐ続き、往時の賑わいが見えてくるようでした。

第1日目の今日は、六十九次の第一の宿場、板橋まで。途中ちょいちょい休んだり寄り道してもちょうどいい距離で、今まであまり縁のなかった地域を歩けて、楽しい一日となりました。

出発はもちろん日本橋。にょきにょきとクレーンがにぎやか
万世橋で神田川を越え
神田明神
赤門は初めて。通りの向かいには小さな古本屋が並んでいる
巣鴨の地蔵通り商店街は旧中山道だったのか。もちろん休憩&ぶらぶら
巣鴨猿田彦大神庚申堂
都電荒川線庚申塚駅付近

板橋宿にはその昔50軒を超える旅籠があってにぎわったそう。街道としての役割が薄れてくると遊廓に変貌したとか。今は商店街としてちゃんと生きていました。

馬つなぎ場があったという遍照寺。馬頭観音がある
石神井川にかかる、これが「板橋」
ここにあった大きな縁切榎。下を通ると男女の縁が切れるので、徳川家に嫁ぐ宮家の姫の一行はここをよけて通ったそう。また、縁を切りたい、主に女性がその力を頼ったという

きっとその時代も、ゆっくり出発して途中で団子を食べたりお参りをしたりしてちょうど日が暮れる距離。次は板橋宿から出発です。